1週間後、病理診断報告書が届きました。
診断名:Carcinoma in adenoma,SM1,Ly0,v0,HM0.VM0.Rectum(rs).EMR
何の事だかわかりませんよね。要するに、上皮内癌で一部は粘膜筋板をこえて粘膜下層に深達していますが、脈管侵襲は認められません。リンパ節転移はみられないということでした。大きさが小さかったことと早くに見つかったということで、完全に取り除くことができたので安心してください。でも検診は受けてくださいということでした。
ひとまずほっとしました。癌が大きくてポリペクトミーでは取りきれないと判断されたら開腹手術となります。そうなったら色々と大変でした。
便秘や痔、生理でなく2日とも便潜血が陽性だったら、早めに大腸内視鏡検査を受けるべきです。早期に見つかれば内視鏡的切除術で処置することができます。何よりも大腸癌検診は定期的に受けましょう。
※ポリペクトミー
きのこ型の茎をもったポリープに対して用いる方法です。
ポリープの茎にスネアという金属製の輪をかけて,高周波電流を流して茎を焼き切ります。
※内視鏡的粘膜切除術(EMR)EMR:endoscopic mucosal resection
茎をもたない平たい腫瘍に対して用います。
粘膜下層に生理食塩水などを注射して腫瘍を固有筋層から持ち上げてから,ポリペクトミーと同じようにスネアを使って腫瘍を切り取ります。
※内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:endoscopic submucosal dissection
EMRでは一括切除が困難な大きな早期癌に対して用います。現在,2〜5cmの早期癌がESDの保険適用になっています。
粘膜下層に特殊な液を注射して腫瘍を固有筋層から持ち上げてから,電気メスを使って粘膜下層を剥離していき腫瘍を切り取ります。
▽大腸癌検診で癌が見つかり・・検査結果 のキーワード
▽次の記事、前の記事
当サイトのRSS
新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 下痢(げり)便秘(べんぴ)おなかSOSドットコム