細菌性胃腸炎 は一般に 食中毒 といわれるもので、病原性の細菌が付着した食品を摂取することで起こる感染症です。主な症状として嘔気・嘔吐・発熱・腹痛・下痢などがあります。細菌性胃腸炎 の原因菌には、サルモネラ属菌・黄色ブドウ球菌 ・ボツリヌス菌・腸炎ビブリオ・病原性大腸菌 ・ウエルシュ菌 ・セレウス菌・ エルシニア・ カンピロバクター ・コレラ菌・赤痢菌などがあります。
食中毒の主な感染経路は、消毒・殺菌が不十分な食品の摂取とその二次感染です。
予防の基本は十分な加熱です。実際に食中毒が起こり、下痢が認められた場合は、体内に毒素が蓄積して症状が長引くのを防ぐため、下痢止めの処方は行わないようにします。この際最も重要なのは、下痢による脱水の補正です。軽症例では水分の経口摂取、重症例では点滴などによる水分量の補正を行う必要があります。
厚生労働省の発表によると、1990年代に多く認められた食中毒は、サルモネラ属菌(ピーク時16,576例/1996年)や腸炎ビブリオ(ピーク時12,318例/1998年)によるものでしたが、その後顕著な改善がみられ、2010年にはそれぞれ2,476例、579例にまで減少しました。また、細菌性食中毒全体でみても、1996年の41,025例以降、2001年15,710例、2010年8,719例と減少傾向にあります。
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