食中毒の主な症状とよくある誤解 - 下痢の症状

原因別に下痢の症状を説明しています。

食中毒の主な症状とよくある誤解

病原性微生物による食中毒の主な症状には以下のものがあります。
発熱:基本的に病原性微生物または自己の組織に対する免疫反応によって起こります。したがって毒素型の食中毒(体外で産生する場合も体内で産生する場合いずれでも)では発熱は認められません。一方、潰瘍性大腸炎などの初期では発熱と下痢という食中毒に似た症状がみられます。
水様性下痢症:便中の水分は上位空腸から回腸で大半が吸収されます。そのため、これらの部位を標的とする病原性微生物関連の食中毒ではこのような下痢症状になります。
血便:通常は粘膜の炎症により腸管粘膜が破綻することで出血します。非常に重要な例外としては腸管出血性大腸菌の出血毒によるものが挙げられます。

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下痢の症状・腹痛

腹痛とは、「お腹が痛い」という症状を総称したものです。痛みの部位、痛みの強さ、鈍い痛み(鈍痛)、さしこみ痛(疝痛)、発症のしかた、併発している症状などによって原因を特定します。

上腹部で起こる痛みは、心窩部(みぞおち)の痛みが多く、これは、胃、十二指腸、胆嚢、膵臓などの痛みを感じる神経が集まっているからです。特に、胃痛によるものが多いようです。

下腹部・中腹部(へそ周辺)で起こる痛みは、腸の病気に起因するものがほとんどです。右下腹部痛では虫垂炎が代表的です。左下腹部痛では大腸の病気が疑われます。腸炎の場合には下痢の症状がともなうことがあります。その他に、泌尿器系や婦人科系疾患の可能性もあります。

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下痢・脱水症状

下痢の主な症状は便が非常に柔らかくなることですが、それ以外にも次のような症状があります。
・腹痛
・脱水症状
・虚血
・悪心・嘔吐
・食欲減退
・疲労や体力消耗
なかでも大腸での水分吸収が行われない為に生じる脱水症状は危険です。脱水は、血液(細胞外液)の電解質組成によって以下のように分類されます。
1)低張性脱水
・下痢・嘔吐などにより水分の喪失以上に電解質の喪失が著しい状態で、血漿中の電解質濃度および血漿浸透圧の低下を伴う。
・発熱や口渇感を伴いにくく、皮膚・粘膜の乾燥も少ない。
・全身倦怠感や眠気がみられ、手足は冷たく脈拍が弱くなる。
・主に細胞外液(循環血液量)の減少による症状である。
・血清ナトリウム濃度140mEq/l以下、血清塩素濃度110mEq/l以下が目安となる。

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