感染症に対するプロバイオティクスの効果 - 下痢の対処法

下痢になった時の対処法について説明しています。

感染症に対するプロバイオティクスの効果

プロバイオティクス(probiotics)は「十分な量が投与された場合、宿主に健康上の利益をもたらす生きた微生物」と定義されます。また、上部消化管で分解されず、腸管内で生体に利益をもたらす自律性微生物の増殖を促進させるプレバイオティクス(prebiotics)とプロバイオティクスを合わせたものをシンバイオティクス(synbiotics)と呼びます。
プロバイオティクスは生体への様々な利益的作用を有していることから、臨床医学への応用が行われ、腸管感染症、炎症性腸疾患、ヘリコバクター・ピロリ感染症、尿路感染症、細菌性膣炎、呼吸器感染症などに対する臨床効果の研究成果が報告されています。

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ロタウイルスワクチン

ウイルス性胃腸炎のワクチン予防として、現在ロタウイルスワクチンのみが利用可能です。2009年にはWHO(世界保健機構)がロタウイルスワクチン定期接種を勧奨し、世界120か国以上で認可され、約30か国で定期予防接種に組み込まれています。日本でも2011年にロタリックス、2012年にロタテックも認可されましたが、摂取回数の違い(2回と3回)、腸重積症の副反応などの課題が残されています。

1)ロタリックス(Rotarix)
ヒトロタウイルスG1P[8]株を親株とし、細胞培養とプラーク純化した株を成分とした単体ワクチンです。標準接種時期は生後2〜4か月の2回で、初回接種を生後6〜14週6日間に行うことになっています。
ロタリックスはG1P[8]株による重症下痢症に対して92%、P[8]を共有するG1、G3、G4、G9株に対しても87%の有効性が示されています。一方、血清型の交差性がないG2P[4]株による重症下痢症に対しての有効性は欧州の臨床試験では87%であることが報告されています。

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小児の下痢 長く続く下痢には食事療法が重要

小児の下痢 の原因はウイルス性のものが最も多く、次に食事の不適切、細菌性の下痢があります。小児の下痢 の対策として大切なのは食事療法ですが、何を食べさせても下痢が解消しない、食べてもすぐに下痢をしてしまうので、衰弱してしまうのではないかと心配になります。小児科の先生によれば「水分さえとっていれば、1〜2日くらい食べなくても大丈夫」なのだそうです。発熱や嘔吐がなく、比較的元気な場合には気長に食事療法を続けることが、下痢解消の近道といえます。
食事療法のポイントは次の3つです。
1)出ているものと同じ固さのものを食べさせなさせる
2)水分を補給する
3)消化のよいもの(食物繊維を含むものはさける)を食べさせる

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