便の水分が異常に増え、液状またはそれに近い状態を下痢便、通常より少し軟らかい状態を軟便といいます。下痢便や軟便を繰り返し、腹部不快感や腹痛を伴う状態を下痢もしくは下痢症といいます。
正常な腸ではぜん動運動により、腸の内容物を肛門側に送ります。内容物が腸を通過する際に、内容物に含まれる水分が体内に吸収され適度な水分を含む便になります。
この時、何らかの原因でこのぜん動運動が異常に活発になった時や水分量の調節機能に障害が起きた時に便中の水分が増加して、下痢便や軟便が起こります。
下痢の発生には大きくわけて3つのパターンがあります。
1)過剰な腸のぜん動運動による下痢
腸のぜん動運動が過剰になると、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われません。そのため、液状の糞便となり下痢便や軟便になります。排便後も腸のぜん動運動が残ると 腹部不快感や腹痛になります。
2)腸の水分吸収低下による下痢
腸から体内への水分吸収が不十分な場合、口から摂取した水分と腸から分泌された水分が腸管にたまり、水分が過剰になり下痢をおこします。
3)腸の水分分泌の亢進による下痢
腸からの水分分泌が過剰になると、 水分の吸収が追いつかず腸の中の水分が多くなると下痢になります。また、繰り返し水分のみ排便すると脱水症状を起こします。
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