関連痛は、内蔵痛が強くなってゆくにつれて、内蔵神経求心路と皮膚からの脳・脊髄神経求心路の間に短絡が生じ、痛みのインパルスが脳・脊髄神経に漏れることで、同一脊髄分節のデルマトームに痛みが誘発されることにより起こり、放散痛ともいわれています。
関連痛の例としては、胆石発作の際にみられる右肩甲骨や右上腕の痛みがあげられます。
・デルマトーム dermatome
皮膚の表面はデルマトーム(皮膚知覚帯)と呼ばれる特定の領域に分かれていて、各区分を1つの脊髄神経根の感覚神経線維が支配しています。7個の頸椎には体の左右に8対の感覚神経根があり、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎のそれぞれにも、体の左右に1つずつ1対の脊髄神経根があります。このほかにもう1対、尾骨神経根があり、これは尾骨周囲の皮膚の狭い範囲を支配しています。デルマトームの感覚情報は、感覚神経線維によってそれぞれ特定の椎骨の脊髄神経根へ伝えられます。たとえば腰部、大腿の外側、脚の内側、かかとの感覚情報は、座骨神経の感覚神経線維によって第5腰椎(L5)へ伝えられます。
(図)wikipedia
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