腹痛 をきたす疾患 心因性疾患 - 腹痛

腹痛はその発生機序から、内蔵痛・体性痛・関連痛の3種類に分類されます。また腹痛を呈する疾患は多種多様であり、腹痛の正確かつ迅速な診断には、簡潔でポイントをおさえた診察と、的を絞った必要十分な検査が重要となります。

腹痛 をきたす疾患 心因性疾患

心因性疾患 でも 腹痛 を起すことがあります。一般的な症状としては、味覚障害・口腔内異常感・食欲異常・嚥下障害・嘔吐・胃アトニー・腹部膨満感・過敏性腸症候群などがあげられます。これらの症状は、不安・緊張・抑うつなどの精神的ストレスに反応して、消化管の運動・分泌・血流が変化することによって引き起こされます。また、強迫・ヒステリーなどの精神的要素が関与しており、いったん症状が出現すると心身の相互作用により悪循環に陥りやすいため、非常に厄介です。

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腹痛をきたす疾患

腹痛を症状とする疾患には様々なものがあります。一般的には腹部臓器の疾患が多いのですが、それ以外の疾患でも腹痛を認めるものがあるので注意が必要です。
1)消化器系
a.消化管疾患:炎症、穿孔、外傷、閉塞、痙攣、拡張、血行障害、壊死など
b.腸間膜疾患:血行障害、軸捻転、炎症など
c.胆道疾患:閉塞(腫瘍・結石による)炎症、穿孔など
d.膵臓疾患:炎症、外傷、壊死、膵管閉塞など
e.肝臓疾患:肝炎、肝膿瘍、腫瘍、出血、外傷など

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腹痛の種類とメカニズム 関連痛 デルマトーム

関連痛は、内蔵痛が強くなってゆくにつれて、内蔵神経求心路と皮膚からの脳・脊髄神経求心路の間に短絡が生じ、痛みのインパルスが脳・脊髄神経に漏れることで、同一脊髄分節のデルマトームに痛みが誘発されることにより起こり、放散痛ともいわれています。
関連痛の例としては、胆石発作の際にみられる右肩甲骨や右上腕の痛みがあげられます。

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