スムーズな排便を促すには、特に朝食が重要です。寝起き後の空っぽの胃を満たす朝食は腸を刺激し、排便の習慣が身につきやすくなります。時間に余裕をもって起床し、きちんと朝食を摂ることで大腸を動かすことによって、便意を促すことができます。
また、食べているのに便がでないという人は、保水性に富んだ食物繊維(水溶性食物繊維)を摂るようにします。水溶性食物繊維は腸内で水分を吸着するため、便を柔らかくして、排泄しやすくします。特に、海藻類(コンブ、ワカメ、ヒジキ)、コンニャク、果物類などに含まれる水溶性食物繊維には、便に水分を溜める作用や腸内の善玉菌を増やす働きがあるため、便秘改善には進んで取り入れたい食品です。
少食の人やダイエットをしている人は、穀類(そば、ライ麦)、マメ類(大豆、あずき)、野菜類(ゴボウ、切干ダイコン)、イモ類、キノコ類などに含まれる不溶性食物繊維を多く摂って便のかさを増やすようにします。ただし、不溶性食物繊維だけを摂りすぎると便が硬くなってしまうので水溶性食物繊維と水分を組み合わせることで、排便をスムーズにすることができます。
腸内の水分が減少して起きる便秘の場合には水分補給は欠かせません。体内の水分が不足しているうえに大腸でさらに水分が吸収されると、便は一層硬くなり、腸の中で滞って排便しづらくなります。便を柔らかく保ち、排便をスムーズにするためには、こまめに水分補給をしましょう。また、朝起きがけに水をのむと、腸が刺激されて動きが活発になるため排便が期待できます。
健康な腸内では、乳酸菌(ビフィズス菌ほか)などが善玉菌として腸内環境を整えています。しかし、食物繊維の摂取量が低下し、動物性脂肪やタンパク質の摂取量が増加すると、大腸菌などの悪玉菌が増加して腸内細菌のバランスが乱れることも、排便を妨げる原因のひとつです。
善玉菌を増やすには、その栄養となるオリゴ糖、ビフィズス菌、発酵食品や乳製品に含まれる乳糖などの摂取が有効です。ヨーグルト、チーズ、納豆、味噌、酢、漬け物などをこまめに摂って、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えましょう。
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