サポウイルス は直径27〜32nmのエンベロープのないプラス鎖1本鎖RNAウイルスであり、カリシウイルス科に属しています。陰性染色電子顕微鏡下の観察によって、粒子表面に“ダビデの星状”と形容される杯(ラテン語でカリクス、ウイルス科の由来)状のくぼみがみられます。サポウイルスのプロトタイプであるサッポロウイルスは、札幌医科大学のChibaらにより1979年に発見され、ウイルス名は札幌(サッポロ)に由来します。サポウイルスはゲノムの多様性からG1〜G5の5つのゲノグループに分類されていますが、VPI蛋白質の抗原性の違いと関連しているとみられています。ブタ由来のG3以外がヒトに感染し、G1とG4が大半を占めています。
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