胃腸炎ウイルスは、先進国と発展途上国とを問わず、急性胃腸炎の主要な原因病原体であり、5歳未満児の下痢症死や下痢症入院の大半の原因となっています。
ヒトに急性胃腸炎を起すことが確立しているウイルスには、ロタウイルス・ノロウイルス・ヒトアデノウイルスF・ヒトアストロウイルス・サポウイルスの5種類が知られており、このほかアイチウイルスが胃腸炎の原因ウイルスとして有力視されています。
ウイルス性胃腸炎(あるいは急性下痢症)の主な症状は、その原因ウイルスによらず、よく似た臨床症状(下痢・嘔吐・腹痛・発熱)を呈します。疫学的には、急性下痢症は「先行する24時間以内に3回以上の水様性または、通常よりゆるい便通がある症例」と定義されています。
慢性便秘症(自発排便回数が平均3回/週未満の状態が6カ月以上持続し、器質性や二次性の便秘を除外した患者)の効能・効果で、ルビプロストン(商品名アミティーザ)の製造販売が承認されました(2012年7月)。慢性便秘症に適応を獲得したのは同薬が初めてです。
ルビプロストンは、小腸粘膜上皮細胞に存在するタイプ-2クロライドイオンチャネル(ClC−2)に作用することで、腸管内への水分の分泌を促進し、便を軟らかくして排便を促す効果を持っています。これは、従来から便秘の治療に使われている酸化マグネシウムが腸内の浸透圧を高めて体内から水分を引き出し、便を軟らかくして排便を促すのと似ています。
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