WDHA症候群は、1958年にVernerとMorrisonにより報告された下痢を主症状とする内分泌疾患です。WDHA症候群の名称は、水様性下痢(Waterly Diarrhea)のW・D、低カリウム血症(Hypokalemia)のH、無酸症(Achlohydria)のAに由来しています。当初は同じ消化管ホルモンであるガストリンが過剰分泌をきたす、Zollinger-Ellison症候群の亜型と考えられていましたが、現在では、別名VIPomaとも呼ばれ、ほとんどがVIP産生腫瘍により発症し、その大部分が膵内に発生することが知られています。
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