下痢(げり)便秘(べんぴ)おなかSOSドットコム - 下痢とギランバレー症候群の関連

ウイルス感染や細菌感染などがきっかけとなって、本来は外敵から自分を守るためにある免疫のシステムが異常になり、自己の末梢神経を障害してしまう自己免疫であると考えられています

下痢とギランバレー症候群の関連

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome:GBS)は、急性・多発性の根神経炎の一つで、主に筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなる病気です。重症の場合、中枢神経障害性の呼吸不全を来し、この場合には一時的に気管切開や人工呼吸器を要しますが、予後はそれほど悪くありません。
病気の原因ははっきりしていませんが、ウイルス感染や細菌感染などがきっかけとなって、本来は外敵から自分を守るためにある免疫のシステムが異常になり、自己の末梢神経を障害してしまう自己免疫であると考えられています。約60%の患者さんの血液中に、末梢神経の構成成分である糖脂質(特にガングリオシド)に対する抗体がみられます。
ギラン・バレー症候群の2/3は、発症の1〜3週間前に風邪をひいたり下痢をしたりといった感染症の症状があります。感染の主な病原体はカンピロバクター、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バールウイルス(EBウイルス)です。下痢症状があった場合、カンピロバクター感染の頻度が高く、主に軸索障害型のギラン・バレー症候群の原因となることが知られています。

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糞便移植療法 FMT

糞便移植療法(fecal microbiota transplantation:FMT)は、健常者の便を患者の腸内に投与することで患者の腸内フローラを正常化させることを目的とした治療法です。
クロストリジウム・ディフィシル感染症(Clostridium difficile infection:CDI)は抗生剤の投与などにより正常な腸内フローラが攪乱されて多様性が低下し、菌交代症が生じることで発生すると考えられている疾患です。下痢、発熱などを主症状とし、多くは原因となる抗生剤の中止やメトロニダゾール、バンコマイシンといったクロストリジウム・ディフィシルに有効な抗生物質による内服治療により改善しますが、なかには再発を繰り返す難治例も存在します。
2013年にvan Noodらが報告した糞便移植療法(FMT)は多くの文献で再発性CDIに対してその有用性が報告されてきました。近年では潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対して臨床応用がなされていますが、その有用性に関しては論議が分かれています。

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感染症に対するプロバイオティクスの効果

プロバイオティクス(probiotics)は「十分な量が投与された場合、宿主に健康上の利益をもたらす生きた微生物」と定義されます。また、上部消化管で分解されず、腸管内で生体に利益をもたらす自律性微生物の増殖を促進させるプレバイオティクス(prebiotics)とプロバイオティクスを合わせたものをシンバイオティクス(synbiotics)と呼びます。
プロバイオティクスは生体への様々な利益的作用を有していることから、臨床医学への応用が行われ、腸管感染症、炎症性腸疾患、ヘリコバクター・ピロリ感染症、尿路感染症、細菌性膣炎、呼吸器感染症などに対する臨床効果の研究成果が報告されています。

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